病院脇の草生津川の桜は満開。
気持ち良い季節になりましたね。
さて、遅ればせながら、4月8日に、にぎわい交流館AUで行われたホスピス緩和ケア市民公開講座のご報告。
おかげさまで、例年よりも少なめでしたが、60名ほどの市民の皆様にご参加いただきました。
三浦病院長より、開会の挨拶。ホスピス開設前に、自ら先進的なホスピスで研修し、学ばれたことを話し、緩和ケア、ホスピスのことを市民の皆様にしっていただくことの大切さをお話ししました。
緩和ケア認定看護師の山平より、当院ホスピスの紹介とホスピスケアの実際について講演。
実際に行われているケアの内容や、費用のこと、家族ケアのことなどを具体的に話しました。
参加された方の感想として
「ホスピスは高額だと思っていたが、他の施設や病院と変わらないことがわかって良かった」
「話し方が優しくて聞きやすかった」
「患者、家族の質の高いケアをしていることが分かった」
引き続き、緩和医療専門医の松尾から、「知っておきたいがんの身体と心のケア」の講演。
がん患者ではどんな症状が出てきて、どういう対処方法があるのか、精神面でのケア、患者さんの頑張りを支えているものとは、などについて説明。
「将来、自分ががんになった時のために、その時の心構えなど参考になった」
「今まで癌=死、モルヒネ=気が狂う、と自己判断していました。ホスピスケアは生きる意味を支えるケアであることを知りました。」
「もっと早く緩和ケアのことを知っておけば、身内により良いサポートができたかも」
など全体的に役に立って良かったという感想をいただけました。
「マイクの音量が最初が低かった」などのご意見もありました。今回、会場をアルヴェからAUに変えて、不慣れなこともあり、お聞き苦しい点もあったかと思いますが、次回以降に役立てたいと思います。
やはり、ホスピス緩和ケアの普及は大事です。
入院した患者さん、ご家族から、もっと早く、ホスピスを受ければよかったという声は、しばしば聞かれます。
本日、参加された皆様のお役に立てただけでも幸せですが、
皆様が、さらに多くの方々に、
ホスピスのこと、緩和ケアのこと、モルヒネの正しい知識、がん患者さんの心のケアについて、
お伝えいただければ、ありがたく思います。
これからも外旭川病院ホスピスは、ホスピス緩和ケアの普及のために、努力してまいります。