2014年3月5日水曜日

痛みの治療

ホスピスでの皆様の笑顔をお届けする投稿が多い当ブログですが、
ホスピスで行われている緩和医療を広めることも大事な使命です(゜▽+゜)

ホスピスの初診外来で、しばしば患者さんやご家族から質問を受けることとして「痛みをとったりする治療はしてくれますか?」というものがあります。

「ホスピスは何もしないところ」というイメージが、まだあるようですね。
ホスピスはまさに、症状の緩和を専門に行っている病棟です。

ホスピスでの痛みの治療の一例をご紹介します。


肩にかけているバッグは何でしょうか?(ちなみにこのバッグはボランティアが愛情をこめて作ったものです)


中には痛みどめの入った小型の携帯型持続注入ポンプが入っています。
今まさに痛みの治療中の患者さんにご協力いただいて写真をとらせていただきました。

痛みが強いときには、この方法で、痛みどめを1時間に最小0.05ml単位で微調整して、各々の患者さんにぴったり合った痛みどめの量に調整していきます。
その後、この痛みどめの量を計算して、飲み薬や貼り薬に変更することで、外出や外泊、退院も可能になります。

痛み以外にも、紹介されてくる患者さんの症状として多いものが、

食欲不振(食べたくないけど、頑張って無理に食べている方も・・・)、
倦怠感(秋田弁で「こえ~、こえ~」)、
不眠(夜眠れなくて、昼間眠ってしまう方)

などがありますが、これらもホスピスでの緩和医療の対象です。

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ということで、このようなホスピスでの緩和医療について、お聞きになりたい方は、お手数ですが、当院の企画したホスピス緩和ケア市民講座に、ぜひご参加ください。