2015年4月17日金曜日

ボランティアのエプロン

4月11日に行われました市民公開講座2日目(養成講座)で、

ホスピスボランティアの吉田さんの体験発表があり、とても素晴らしかったので、一部、ご紹介します。



今日は、このエプロンについてお話ししようと思います。

これは汚れ防止ではなく、ボランティアのシンボルのようなものです。

ボランティアの活動は月2回以上となっていまして、曜日、時間帯を自分の都合で決められます。

患者様は日替わり、週替わり、あるいは月替わりで現れるボランティアを覚えられません。

でも、このエプロンがボランティアだと知っています。

 こんなことがありました。何回も接している顔なじみの患者様から、身に覚えのない事で感謝されたのです。

そのボランティアから親切にされて、嬉しかったのでしょう。

このように、日々の活動が、一人一人の心遣いが、エプロンからエプロンへ信頼をつないでいきます。

日々の活動は地味なものです。朝は喫茶の準備に始まり、手すりをふいたり、環境を整えたり。

「掃除の人がいるのに、なんでボランティアがそこまでするの?」と初めての人は言います。

でも、このエプロンがロビーや廊下をチョコチョコしていると声をかけやすいものです。

お医者さんや看護師さんは、本当に一生懸命に患者様に接していらして、とても忙しそうで、声をかけにくい、そうしたら、ボランティアがチョコチョコしている、となります。

ラウンジではコーヒーを飲みながらお話ししたりします。

患者様も家族の方もリラックス。

ボランティアはある時は近所のおばさん。

ある時は遊び相手。人生相談まで七変化です。

「あなたたちと話していると、痛みも病気も忘れている」と感謝されると、ボランティア冥利に尽きますが、

実は本当にたくさんの宝物と癒しをいただいているのは、私たちボランティアなんです。

これはボランティアをした人だけがいただける、あったかい宝物です。

ここでボランティアをさせていただけるだけでも幸せなのに、ここのスタッフはボランティアを大事に思ってくださいます。

さらに、私たちボランティアには、コーディネーターがおります。

指導はもちろん、トラブルからも守っていだたいてます。

私は自分を世界一幸せなボランティアだと思っています。

一緒にボランティアをしてみませんか?

無理をせず、できることから、一緒にしてみましょう。

お待ちしております。




いかがですか。

素敵なお話しですね。

このようなボランティアさんに囲まれている当院ホスピスは本当に幸せです。

吉田さんありがとうございました。