2016年6月2日木曜日

オカリナの音色に合わせて

先日のことです。

月一回のオカリナの演奏を楽しみにしていた患者さんが、

お部屋でオカリナを聞きたいと希望されました。

ボランティアのメロディの会は、その話を聞いて、すぐに準備します。

お部屋には、患者さんがお休みになって待っています。

ご家族も一緒です。

出張オカリナ演奏です。


患者さんはお部屋で、うとうとしています。

声をかけて、少し、うなづかれるくらい。

「瀬戸の花嫁」が演奏されます。

眠っていた患者さんの口元が、かすかに動きます。

「瀬戸は日暮れて 夕波小波 あなたの島へ お嫁にゆくの・・・」

よーく見ると歌っているのがわかります。

表情も和らいできます。

オカリナの音色は、しっかりと患者さんの心に届いています。

ご家族も涙・・・

ボランティアも感動で涙・・・そして、しっかりと最後まで音色を届けてくれました。

こういう時間を共有できることは、素晴らしいですね。

患者さん、ご家族、そして、ボランティアに感謝です。

音楽は心と心を、しっかりと繋いでくれています。