先日のことです。
月一回のオカリナの演奏を楽しみにしていた患者さんが、
お部屋でオカリナを聞きたいと希望されました。
ボランティアのメロディの会は、その話を聞いて、すぐに準備します。
お部屋には、患者さんがお休みになって待っています。
ご家族も一緒です。
出張オカリナ演奏です。
患者さんはお部屋で、うとうとしています。
声をかけて、少し、うなづかれるくらい。
「瀬戸の花嫁」が演奏されます。
眠っていた患者さんの口元が、かすかに動きます。
「瀬戸は日暮れて 夕波小波 あなたの島へ お嫁にゆくの・・・」
よーく見ると歌っているのがわかります。
表情も和らいできます。
オカリナの音色は、しっかりと患者さんの心に届いています。
ご家族も涙・・・
ボランティアも感動で涙・・・そして、しっかりと最後まで音色を届けてくれました。
こういう時間を共有できることは、素晴らしいですね。
患者さん、ご家族、そして、ボランティアに感謝です。
音楽は心と心を、しっかりと繋いでくれています。