ホスピスで開催されている友の会を紹介します。
この会は当院ホスピスでお亡くなりになった患者さんのご家族を対象に毎月1回(金曜日)、当院で行われております。
遺族ケアというよりは、お茶を飲みながら、ご家族の方どうしで近況を話したり、気持ちを話したりできる交流の場というつもりで開催しているものです。友の会の名称の所以です。
友の会には、当院ホスピスボランティアが準備やファシリテーターとして援助しています。
医師や看護師なども参加できれば良いのかもしれませんが、なかなか参加できないのが現状です。
むしろ、医療者が参加しないほうが、ざっくばらんにお話しできて良い場合もあるかもしれません。
今月は昨日の悪天候の中、8名のご家族(男性4名、女性4名)が参加されました。
配偶者を亡くされたご主人や、親を亡くされた方、兄弟の方など様々です。
初めての方も毎月参加されている方もいらっしゃいます。
ご家族が亡くなられた病院に来るということは、それだけで、緊張したり、辛い思いをする方もいらっしゃると思います。
この会では皆さんが気兼ねなく、お話しできます。
患者さんの思い出や、ホスピスに入院する経緯、近況や、今困っていること等々。
参加される方は、同じような思いでいる方も多いので、おのずと一体感が湧きます。
会が終わった後に、病棟までスタッフに会いに来てくださるご家族もいらっしゃいます。
患者さんがお亡くなりになった後も、こうした繋がりを保てることは、スタッフにとっても嬉しい限りです。
当院ホスピスでは、この他にも年1回、遺族会を開催しております。こちらは医療者も参加します。
これからもお亡くなりになった後のご家族との関わりも大事にしていきたいと思います。
※写真の掲載はご家族の承諾を得ました。