2014年7月7日月曜日

遺族会

昨日、当院ホスピスの遺族会が開催されました。

ホスピス開設後、毎年行われ、今年で14回目。

当院ホスピスで大切なご家族を亡くされた方が60名程、参加されました。

皆様、暑い中、お集まりいただきまして、ありがとうございました。



参加した一スタッフとして本日の感想を

遺族会を毎年、迎えるにあたって、私たちスタッフは、何とも言えない緊張感を抱きます。

やはり、患者さん、ご家族に、私たちが良い医療、良いケアが提供できていたのか、自分たちのやってきたことで良かったんだろうか、ということを考えるのです。

私たちは、多くの患者さんとお別れしています。

しかし、入院中の患者さんやご家族の表情というのは、お別れした後も、何か気持ちのどこかに残っています。

また、遺族会では、患者さん、お一人、お一人の顔、ご家族の顔が思い出されまして、何か、また、患者さん自身とお会いできるような、そんな不思議な気持ちにもなります。

最近、「家族は第二の患者である」などと言われますが、当初、遺族会は悲しみの中にあるご家族を、私たちがケアするという目的で始められたものでした。

しかし、実際に、ご遺族のお話を伺い、こんなにつらい思いをして、過ごしていらっしゃったんだなあ、とか、悲しみの中で、頑張っていらっしゃるんだなあ、また、患者さんとの別れを、そんな風にとらえていらっしゃったんだ、ということが分かり、「家族ケア」というよりも、むしろ、私たち医療者が様々なことを学ばさせていただきました。

また、多くのご家族から御礼の言葉を頂戴したり、励ましの言葉を頂いたり、ご遺族から力をいただきました。

参加された皆様に心から感謝いたします。

皆様とお会いしたことによって、私たちも気持ちをあらたに、明日からのケアを行っていきます。